意匠登録

意匠登録は、工業デザインなどのデザインの保護と利用を図ることを目的として定められた意匠法に基づき、物のデザインを登録する手続です。原則として三次元の物品が対象となりますので、ロゴマークなどの登録は商標登録により行います。

意匠登録で保護される「意匠」とは、「物品(物品の部分を含む)の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせるもの」というように定められています(意匠法第2条)。
特許法や実用新案法が、技術的な面でのアイディアを保護の対象としているのに対し、意匠法では、物品のデザインという美的観点からみた創作を保護の対象としています。

また、著作権法で保護される著作物は世界でただ一つだけ創作される絵画などの美術のほか、文芸、学術、音楽の範囲に属する、思想又は感情の創作的な表現です。 これに対し、意匠登録により保護される意匠は、工業上利用できる(量産できる)ものでなければなりません。
さらに、具体的な物品とは離れた、単なる模様、モチーフなどは、保護の対象となる意匠ではありません。

Q&A -2008年01月16日

Q.意匠登録をするためには、何が必要ですか?

A.意匠登録は、物品を指定して、図面・写真等によりそのデザインを特定し、必要な説明などを記載した書類により特許庁への手続きを行います。
図面や写真は、必要な形式が定められていますので、当事務所で作成しなおしたり、現物をお借りして写真撮影を行ったり、ケースバイケースで対応しております。

Q.キャラクターを様々な商品に展開して意匠登録をしたいのですが、できますか?

意匠登録はたとえばボールペン、セーターといったように、具体的な物品をしていして手続きを行い、その物品ごとに権利を取得するものです。
たとえ同じモチーフを応用したデザインであっても、様々な商品についての権利を1つの手続きで取得することはできません。
それぞれの物品について意匠登録をすることは、類似意匠がない等の要件が満たされれば可能です。
ただし多数の物品それぞれについて手続きを行うと、費用がかさむことが予想されますので、商品化が決定するごとに権利取得できないか、商標登録で権利を守れないか、著作権ではどうか等、費用の点も考慮しつつ、適切な方法をご提案いたします。

商標登録と意匠登録 -2006年01月20日

商標登録は、ネーミングやロゴマーク、キャラクターなどを登録するものです。
基本的には、平面状(二次元)の登録ですが、立体商標(立体的な形状)の登録も認められます。
いずれにしても商標登録は、商品名、サービス名、ブランド名、あるいはこれらを平面的または立体的に表示する識別標識(ネーミングやマーク、立体的看板などの表示)を保護するものです。

同一のアイデアが、同時に、意匠権、商標権、著作権それぞれの対象になり得ることもあります。しかしこれらはそれぞれに、保護の対象が異なります。
意匠権が美的な創作を保護するものであるのに対し、商標権は商標を使用する者の業務上の信用を保護するためのものです。業務上の信用と無関係なものは意匠であっても商標ではなく、視覚を通じて美感を起こさせることができないものは商標ではありえてもそれについて意匠登録を受けることができません。

たとえば、デザインされたマークや、シンボル的なキャラクターの図形などは、商品やサービスの出所を示すシンボルとして、商標登録の対象となるものです。

意匠登録はデザインされた物を保護する権利ですが、あくまでも立体的(三次元)な、具体的な物のデザインを、デザイン全体として保護するものです。

たとえば、ブランドのシンボルであるマークやキャラクターは、商標登録の対象となります。
一方、そうしたマークやキャラクターがプリントされている服やバッグなどについて、服の形状やバッグの形状なども含めた物品(商品)全体のデザインを保護する場合には、意匠登録の対象となります。

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